米ADPリサーチ・インスティテュートが1日発表した9月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は予想に反し3万2000人減となった。ケンタッキー州のキャリアセンターで2021年撮影(2025年 ロイター/Amira Karaoud)
[ワシントン 1日 ロイター] – 米ADPリサーチ・インスティテュートが1日発表した9月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は予想に反し3万2000人減となった。2023年3月以来、最大の落ち込みとなった。
ロイター調査によるエコノミスト予想は5万人増だった。
8月は5万4000人増から3000人減に大幅下方修正された。
減少は全て中小企業で見られ、大企業では3万3000人増加した。
業種別では、増加したのは教育・医療サービスと情報産業のみだった。
エコノミストらは、労働需要の低迷は、輸入関税や人工知能(AI)の台頭による不確実性の影響で徐々に悪化しており、雇用の妨げとなっていると指摘している。
RSM・USのチーフエコノミスト、ジョセフ・ブルスエラス氏は、貿易・移民政策を巡る不確実性などを背景に、企業は雇用を控えていると指摘した。
米政府機関の閉鎖で経済統計の発表が停止される。コメリカ銀行のチーフエコノミスト、ビル・アダムス氏は、このため金融市場はADPや自動車販売など民間の統計にいつも以上に反応する可能性があると指摘した。
A column chart titled “Monthly change in US private payrolls” that tracks the metric over the past year.
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