ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.10.01 14:09
中国青海省で妊婦がクマの襲撃を受けたが、機転を利かせて死んだふりをしてその場をしのぎ、生還して話題となっている。
中国メディア「極目新聞」によると、9月7日、青海省玉樹市で牛を率いて帰宅中だった妊婦の小青さん(仮名)は、わずか4~5メートル後ろから迫ってきたクマの攻撃を受けた。クマは小青さんの頭部や顔に噛みついた。これによって小青さんの右目と左耳から血が流れ、顔は大きく腫れ上がった。危機の瞬間、小青さんは地面に倒れて息を止め、死んだふりをしたところ、クマはしばらく爪でつついた後に反応がないと見てその場を離れた。
小青さんは周囲の牧童たちの助けを借りてかろうじて家に戻ったが、状態は深刻だった。右目は視力を失い、耳介と外耳道は裂け、鼓膜にも損傷があった。しかし近くの病院では治療が不可能で、夫と共に車で40時間かけて西安市の人民病院に到着した。
妊娠14週だった小青さんは、胎児への危険にもかかわらず、9月9日に6時間に及ぶ大手術を受けた。その後集中治療室での回復を経て18日に退院し、手術の経過は安定的で胎児も無事だと伝えられている。ただし右目の視力は回復不可能という。
夫は治療費の90%以上は払い戻される予定だが、西安市に長期滞在する中で発生する生活費などは大きな負担だと語った。夫は「クマの爪の下で妻と子どもが共に生き残った」とし、麻酔による子どもの奇形の心配にも「子どもは絶対に諦めない」と話した。
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