9月30日、トランプ米大統領は数カ月にわたって続いていた政権とハーバード大学の対立が解決に向かい、大学側が5億ドルを支払うと明らかにした。写真は9月、マサチューセッツ州ケンブリッジにある同大学のキャンパス内で撮影(2025年 ロイター/Shannon Stapleton)
[ワシントン 30日 ロイター] – トランプ米大統領は30日、数カ月にわたって続いていた政権とハーバード大学の対立が解決に向かい、大学側が5億ドルを支払うと明らかにした。
トランプ氏は記者団にマクマホン教育長官が「最終的な合意内容の詳細を詰めているところだ」と語り、ハーバード大が約5億ドルを払って、職業訓練学校を運営して人工知能(AI)やその他多くの分野の教育を行うと説明した。
ハーバード大はトランプ氏の発言について今のところコメントしていない。
トランプ氏はハーバード大について、構内におけるパレスチナ自治区ガザの戦闘を巡る親パレスチナのデモが反ユダヤ主義を表明するのを容認したなどと批判。連邦政府による20億ドル強の研究助成金を打ち切ったほか、外国人留学生の受け入れ禁止、大学資格認定取り消しの示唆などさまざまな締め付けを行っていた。
また政権はハーバード大にガバナンスや採用、教育課程の全面的な見直しを迫り、大学側が政権の措置の一部は言論の自由侵害に当たるとして提訴。連邦地裁は助成金差し止めを違憲とする判決を下している。
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