ブラジル経済の底堅さ続く、インフレ抑制になお努力=中銀総裁

 9月30日 ブラジル中央銀行のガリポロ総裁(写真)は29日、景気減速の兆候はあるものの、引き続き経済は底堅いとみていると述べ、データに基づいた金融政策アプローチを維持すると述べた。写真は6月7日、ブラジルのグアルジャで撮影(2025年 ロイター/Fernanda Luz)

[29日 ロイター] – ブラジル中央銀行のガリポロ総裁は29日、景気減速の兆候はあるものの、引き続き経済は底堅いとみていると述べ、データに基づいた金融政策アプローチを維持すると述べた。

中銀は17日の金融政策委員会(COPOM)で、政策金利を2006年7月以来の高水準である15.0%に据え置いた。据え置きは2会合連続で、根強いインフレを抑制するため金利を長期間据え置くことを示唆した。 もっと見る

ガリポロ氏はイタウBBA主催のイベントで講演し、インフレ率を3%の目標に戻すのに金利が十分な抑制水準にあるかを中銀は注視していると強調した。

「中銀にはなお多くの努力が必要」と述べ、金利を長期間高水準に維持するのはこれまで引き上げてきたことより困難だと説明した。

また、中銀や経済機関の予想では、インフレ率は現在の予想範囲である27年第1・四半期までは目標を下回らないことを示唆していると述べた。

一方、データに基づく中銀のアプローチはこれまでのところ成果を上げているとの見方を示した。

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