ドイツ連邦統計庁が30日発表した9月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比2.4%上昇し、前月の2.1%上昇から加速した。ハンブルクのショッピング街で2022年撮影(2025年 ロイター/Fabian Bimmer/File Photo)
[ベルリン 30日 ロイター] – ドイツ連邦統計庁が30日発表した9月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比2.4%上昇し、前月の2.1%上昇から加速した。
ロイター調査によるエコノミスト予想は2.2%上昇だった。
コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ラルフ・ソルビン氏は「近年の景気低迷にもかかわらず物価は依然として欧州中央銀行(ECB)が望むよりも速いペースで上昇している」と述べた。
INGのマクロ部門グローバルヘッド、カーステン・ブルゼスキ氏は「今回のインフレ指標は、ECB追加利下げのハードルは高くすべきだとの見方を強めるもので、タカ派が注目するだろう」と述べた。
エネルギーは前年比0.7%の小幅低下にとどまった。食品価格は2.1%上昇し、前月の2.5%から鈍化した。
変動の激しい食品とエネルギー価格を除いたコア指数は2.8%上昇。前月までは3カ月連続で2.7%上昇だった。
ソルビン氏は「多くの予想よりも持続的で、中期的にはインフレリスクが一部の想定よりも大きい可能性がある」と述べた。
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