小学6年生と中学3年生を対象に実施した「全国学力テスト」の都道府県ごとの詳しい結果が30日、公表されました。
徳島県は「算数・数学」で上位だった一方、「理科」は小学校が41位、中学校が37位となり、県教育委員会は授業の改善に取り組む方針です。

ことしの「全国学力テスト」は小学6年生と中学3年生を対象に「国語」と「算数・数学」、それに「理科」の3教科で行われ、県内ではあわせて1万人あまりが参加しました。

30日、公表された都道府県ごとの詳しい結果によりますと、徳島県の順位は小学校の「算数」の平均正答率が59%で全国で8位、中学校の「数学」の平均正答率が49%で11位と、いずれも全国平均を上回りました。

一方、「理科」は小学校の平均正答率が55%で41位、中学校は問題の難易度などを加味したスコアが算出され、平均が494で37位となり、いずれも全国平均を下回りました。

また、「国語」も小学校と中学校のいずれも平均正答率が全国平均を下回り、小学校は22位、中学校は30位となっています。

理科で全国平均を大きく下回った原因について、県教育委員会は実験結果を振り返るなど自分の考えをまとめて表現する活動が不足しているためだと分析しています。

県教育委員会は「全教科に共通して、情報を取捨選択する力や根拠を明確にした記述力、論理的根拠に基づいた表現力が不足していることが課題だ。今後、各学校での取り組みの改善や教員研修の充実などに努めたい」としています。

WACOCA: People, Life, Style.