ユーチューブ、トランプ氏に和解金2450万ドル アカウント停止巡り

 米アルファベット傘下グーグル所有の動画投稿サイト、ユーチューブは、トランプ米大統領が2021年1月の連邦議会襲撃事件後のアカウント停止を巡って同社を訴えた訴訟について、2450万ドルを支払って和解することで合意した。写真はユーチューブのロゴ。2017年9月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[29日 ロイター] – 米アルファベット(GOOGL.O), opens new tab傘下グーグル所有の動画投稿サイト、ユーチューブは、トランプ米大統領が2021年1月の連邦議会襲撃事件後のアカウント停止を巡って同社を訴えた訴訟について、2450万ドルを支払って和解することで合意した。29日に裁判所に提出された書類で明らかになった。トランプ氏は21年7月、保守的な言論を違法に封じたとして、グーグルのほか、ツイッター(現X)とメタプラットフォームズ(META.O), opens new tabを相手取り提訴。メタとXは今年初めに和解金の支払いで合意しており、今回の合意でトランプ氏が起こした一連の訴訟は全て決着した。

和解案によると、2200万ドルを非営利団体トラスト・フォー・ザ・ナショナル・モールに寄付する。同団体はトランプ氏がホワイトハウスで進める総額2億ドル規模の大宴会会場(ボールルーム)建設に関与している。

残りの金額は、保守政治行動会議(CPAC)を主宰するアメリカ保守連合や米作家ナオミ・ウルフ氏を含む他の原告に支払われる。

和解案ではユーチューブは不正行為を認めておらず、ポリシーなどの変更は行わない。

トランプ氏のユーチューブアカウントは21年当時削除はされず、新規アップロードが停止された。アカウントは23年に復旧した。

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