今年8月、東京港に初入港した英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」(写真:つのだよしお/アフロ )

「英空母打撃群の展開は同盟関係を強化する」

[英リバプール発]ルーク・ポラード英防衛準備・産業担当閣外相が9月28日、労働党年次党大会のイベントで日英の防衛協力について筆者の質問に「英海軍の最新鋭空母『プリンス・オブ・ウェールズ』を旗艦とする英空母打撃群の展開は各国が協力し合う優れた実例」と答えた。

 英空母打撃群は8月12日~9月2日、横須賀と東京に寄港。欧州連合(EU)を離脱し「グローバル・ブリテン」を掲げた英国は2021年にも空母「クイーン・エリザベス」を旗艦とする空母打撃群を日本に派遣している。しかしロシアの脅威に集中すべきとの慎重論もくすぶる。

 ポラード閣外相は「プリンス・オブ・ウェールズは艦艇群と共に素晴らしい任務を遂行している。その重要な要素の一つは同盟関係を強化することだ。同じような価値観を持ち、似たような脅威に直面している国々は互いに協力していくことがますます重要になる」と強調した。

「世界最高水準の技術を開発し、それを共有し、抑止力を維持する。インド太平洋とユーラシアは不可分の安全保障体制を形成している。北朝鮮の兵士がウクライナ戦争で戦闘を行った事例を見れば一地域での出来事が他地域に及ぼす影響が理解できる」という。

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