カルチャー

「カナダ人だったらたぶん我慢できない」 日本通のカナダ人も驚いた日本人の行動とは

公開日:2025.09.29
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更新日:2025.09.29

著者:Hint-Pot編集部

マナー日本外国人万博

カナダパビリオンで働くジュリアさん【写真:Hint-Pot編集部】カナダパビリオンで働くジュリアさん【写真:Hint-Pot編集部】

 世界中から多くの人々が訪れた2025年大阪・関西万博も、会期終了まで残すところ2週間ほどになりました。終了を目前に、ますますにぎわう会場では、多くの外国人スタッフが活躍しています。「再生(Regeneration)」をテーマに掲げ、専用タブレットを使ったAR技術によって、カナダの壮大な自然や先進的な都市を没入体験できるカナダパビリオン。その運営を支えるスタッフのひとり、コーディネーターのジュリアさんは、連日の混雑の中で驚いていることがあるそうです。いったい、どのようなことなのでしょうか。

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カナダ・ユーコンからたびたび訪日 相撲好きが高じて日本通に

 ジュリアさんは、カナダ最北部のユーコン準州出身。現在は、カナダパビリオンでスタッフのコーディネーターとして勤務しています。今回で「6~7回目の来日」だそうで、もともとは大相撲への興味がきっかけで日本を訪れるようになった日本通です。

「私が住んでいるのはすごく小さな町で、人口3万人くらい。でも、万博だと1日にその5倍くらい、日によってそれ以上の人が来場する! 人の多さには慣れないといけないんだけど、日本はこの混雑ぶりにうまく対応できているよ」

 小さな町から来たジュリアさんにとって、万博の人出は想像を絶するものでした。しかし、彼女が注目したのは人の多さそのものではなく、その状況への日本人の対応力の高さでした。

「忍耐強く待ってくれる」 日本人の秩序ある行動に驚き

 ジュリアさんがとくに感心したのは、長い待ち時間に対する日本人の姿勢です。

「カナダパビリオンの列も長くて、カナダ人だったらたぶん我慢できないんじゃないかと思うけど、日本人は忍耐強く並んで待ってくれる。すごくリスペクトがあるよね」

 人気パビリオンでは数時間待ちも珍しくない万博会場。しかし、日本人来場者の多くは列を乱すことなく、秩序を保って待機しています。ジュリアさんは、この光景に自国との文化的な違いを感じ取り、深い敬意を抱いているのです。

 万博という国際舞台で、日本人の規律正しさが、改めて世界に示されているのかもしれませんね。

(Hint-Pot編集部)

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