豪雨・豪雪時の安全確保と迅速な対応を実現し防災と地域の効率化に貢献
エコモット株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:入澤 拓也、以下「エコモット」)は、株式会社ジェミオ(本社:青森県青森市)と共同で、岩木川土地改良区と青森県弘前市が管理する水門において、エコモットのIoTデータコレクトプラットフォーム「FASTIO」を用いた水門遠隔操作の実証実験を2025年9月から正式に開始しました。
本実証実験の対象となるのは、弘前市の右岸幹線用水路(二階堰)にある余水吐水門(排水門)です。従来、水門の操作は、大雨や冬期間の除雪が困難な状況下でも現地に向かう必要があり、操作員の安全性確保が課題となっていました。また、近年多発するゲリラ豪雨や豪雪への迅速な対応も求められています。
今回の実証実験において、既存の水門ゲート操作盤に後付けでエコモット製のIoT接点・画像伝送端末「GLANIX LTE」を組み込むことで、安価かつ容易に遠隔操作を実現します。このシステムにより、操作員は遠隔地から安全に水門を開閉できるようになり、緊急時の迅速な対応が可能となります。加えて、移動にかかる時間やコストの削減効果も期待できます。
今後、エコモットとジェミオは、本実証実験を通じて得られたデータやノウハウを活かし、同様の課題を抱える他の施設への「FASTIO」導入も目指し、地域社会の防災・減災と効率化に貢献してまいります。
<実際の水門ゲート操作盤>
■IoTデータコレクトプラットフォーム「FASTIO」とは
エコモットがこれまで13,000件以上の現場運用で培ったノウハウを元に開発した、IoTデータの収集・管理に必要な機能をスピーディに提供するプラットフォームです。ユーザーは、センサーの選定や設置に気を取られることなく、収集したデータの活用という最も重要なDX推進に集中できます。
FASTIOサイト:https://www.fastio.jp/
■今後の展望
エコモットは、今回の実証実験で得られる知見やノウハウを活かし、水門遠隔操作システムのさらなる普及を目指してまいります。インフラ維持管理における人手不足や高齢化が課題となる中、IoT・AIを活用した省人化ソリューションは必要不可欠なものとなっています。
今後も、水門だけでなく、河川、道路、ダムといったあらゆるインフラ施設に対して、監視・遠隔操作・自動制御といったソリューションを提供し、インフラの管理業務の省人化をIoT・AIで実現してまいります。
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