秋田県は、クマの目撃が例年よりも多く、人への被害が相次いでいることから、今月末までとしていた「ツキノワグマ出没警報」を11月末まで延長することを決めました。

県によりますと、クマの目撃件数はことし4月から先月末時点で3089件に上り、これまでで最も多かった令和5年度の3723件を上回るペースとなっているということです。

さらに29日午後5時までの時点でクマに襲われるなどして1人が死亡し、17人がけがをしたことが確認されているということです。

こうした状況を受けて県は今月末までとしていた「ツキノワグマ出没警報」を11月末までに延長し、注意喚起を続けることにしました。

県は、ことしはブナの実が極めて少ない「大凶作」が予測されていることからクマの行動範囲の拡大が懸念され、今後も大量の出没が続くことも予測され、人身被害の多発が危惧されるとしています。

このため県は
▼外出の際は、鈴やラジオで音を出してクマとの鉢合わせを避けることや
▼クマを目撃した時は、市町村や警察に連絡するとともに、地域で情報共有すること、それに
▼クマの食べ物となるソバや大豆などの農作物は、堅ろうな小屋に入れ施錠し管理するなどして、対策を徹底するよう呼びかけています。

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