9月26日、格付け大手のムーディーズ・レーティングスとフィッチ・レーティングスはスペインの信用格付けを引き上げた。写真は2018年10月、マラガ港で撮影(2025年 ロイター/Jon Nazca)
[26日 ロイター] – 格付け大手のムーディーズ・レーティングスとフィッチ・レーティングスは26日、スペインの信用格付けを引き上げた。経済や労働市場の改善が理由。S&Pグローバル・レーティングも今月、スペインの格付けを引き上げている。
スペイン経済は当初の予想を上回る成長を見せている。4─6月期には主要産業全てがプラス成長となり、他のユーロ導入国の成長を上回った。失業率も2008年初め以来の低水準となった。
ムーディーズは「Baa1」から「A3」に引き上げ。「よりバランスの取れた成長モデルや雇用市場の改善、金融部門の強化に伴って経済の回復力が増したことによって、スペインの経済力が向上している」と指摘した。
フィッチは「Aマイナス」から「A」に引き上げ。「最近の生産性向上や緩やかな賃金上昇、比較的安いエネルギー価格によって対外競争力が高まり、民間企業の対外収支が改善した」と説明した。
格付け見通しについては、ムーディーズは「ポジティブ(強含み)」から「安定的」に変更。一方、フィッチは「安定的」で据え置いた。
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