徳島ヴォルティス(旧エンブレム) 写真:Getty Images

 徳島ヴォルティスは2024年、ブラジル人DFカカを同国1部コリンチャンスへ完全移籍により放出。しかし、総額6億円以上とみられる移籍金の未払いを主張し、9月25日までにCAS(スポーツ仲裁裁判所)へ訴えたという。

 カカは2023シーズンに徳島で構想外となり、同年7月にアトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍。2024年3月にコリンチャンスへ期限付き移籍したが、コリンチャンス加入1年目はブラジル1部リーグでほぼ全試合スタメン出場。主力センターバックとして活躍していた。

 出場時間で一定の条件を満たしたことにより、コリンチャンスにはカカの買い取り義務が発生し、完全移籍へ移行。ブラジル『Meu Timao』の報道によると、2024年8月にカカの出場時間が2200分を超えたため、コリンチャンスは保有権の60%として200万ドル(約3億1,500万円)を支払うことが確定。そして11月には出場時間が3150分を超えたため、保有権30%として200万ドルを追加で支払うことに。保有権90%の取得で400万ドル(約6億3,000万円)の買い取り義務が発生したという。

 カカの完全移籍により、徳島は6億円以上の収入を得たとみられていたものの、9月の時点でコリンチャンスから移籍金が支払われていない可能性が浮上。『Meu Timao』は25日に「徳島はコリンチャンスを訴えた。2,900万レアル(約8億1,000万円)の支払いを求めているが、これには利息が加算されている」と報じている。

 なお、徳島は現在もカカの保有権10%を有している模様。コリンチャンスが2028年12月まで契約を残している同選手を放出するとなれば、移籍金の10%が徳島に支払われる見込みだ。

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