高知県内を走る第3セクター、「土佐くろしお鉄道」の「ごめん・なはり線」で、ことし4月から6月までの収入が去年の同じ時期より7.8%増えたことが明らかになりました。
会社は、連続テレビ小説『あんぱん』の効果で観光客が増えたことが背景にあるとしています。
土佐くろしお鉄道は、今月行われた取締役会で、県東部を走る「ごめん・なはり線」のことし4月から6月の実績について、「定期外」の利用客が、去年の同じ時期と比べ6.8%増えて8万4258人となり、収入も7.8%増えて、4150万円だったことを報告しました。
土佐くろしお鉄道は、連続テレビ小説『あんぱん』の放送を受け、やなせたかしさんのゆかりの地を巡る団体客が増えたことで、利用が好調に推移したとしています。
一方、定期券の利用者も含む「ごめん・なはり線」全体の利用客数は、31万7000人あまりと、去年の同じ時期と比べて0.2%の増加にとどまっていて、会社は、沿線の地域に自動車専用道路が開通したことで通勤定期の利用者が減ったことなどを要因に挙げています。
土佐くろしお鉄道の山脇深社長は「『あんぱん』の放送を受けて各関係機関と連携しPRしてきた成果が出た。放送終了後もさらに利用が増えることを期待している」としています。
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