高知県の9月議会の一般質問が9月26日から始まり、県立文化施設の公募化を含む外郭団体の見直しについて議員から質問が相次ぎました。
26日から始まった9月議会の一般質問では、3人の議員が質問に立ち、コメや酒米の生産に関する農業政策や中山間地域の医療提供体制など、幅広い分野で議論が行われました。
そのなかで、県立文化施設の公募化を含む外郭団体の見直しについて議員から質問が相次ぎました。
高知城歴史博物館については、山内家の宝物資料が寄贈された際の経緯を踏まえ、資料の保存や修復などを行う学芸部門以外を公募対象とする案へ議会直前に変更したことを受け「その他の施設は該当しないのか」という質問に対して濵田知事は次のように述べました。
■濵田知事
「(その他の施設も)歴史的・学術的に重要な資料の寄贈は確かにあるが、山内家の宝物資料と土佐山内記念財団との間にあるような特別な寄贈にあたっての経緯は、他の財団等については確認されていない。そのため高知城歴史博物館と同様に保存管理等による業務を、坂本龍馬記念館等について委託する必要があるとは考えていないが、それぞれの実情に応じて判断していく」
さらに公募化を一旦白紙に戻すべきではないかと問われると。
■濵田知事
「いまの施設は合格点の運営をしてもらっていると思うが、合格点であるということと、これ以上に立派な素晴らしい運営ができるところがないということはまた別問題。これ以上に立派な運営ができるところがないということの具体的な証明の手段として公募というテストをしてもらいたい」
一般質問は10月3日まで行われます。
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