原油先物、週間で3カ月ぶり大幅上昇へ ロシアが燃料輸出制限

 アジア時間の原油先物は上昇し、週間では6月以来の大幅な上昇となる見通し。ロシアはウクライナによるエネルギーインフラへの攻撃を受け、燃料輸出を制限すると発表した。写真は石油のポンプジャックとタンク。カナダ・サスカチュワン州キンダーズリー近郊で昨年9月撮影(2025年 ロイター/Todd Korol)

[26日 ロイター] – アジア時間の原油先物は上昇し、週間では6月以来の大幅な上昇となる見通し。ロシアはウクライナによるエネルギーインフラへの攻撃を受け、燃料輸出を制限すると発表した。

0100GMT(日本時間午前10時)時点で、北海ブレント先物は0.15ドル(0.2%)高の1バレル=69.57ドル、米WTI先物は0.23ドル(0.4%)高の65.21ドル。

両指標とも週初から4%超上昇し、6月13日までの週以来の大幅上昇となっている。

IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は「ロシアの石油施設を狙ったウクライナの無人機攻撃が続いていることに加え、北大西洋条約機構(NATO)がロシアの領空侵犯に対応する用意があると警告したこと、ロシアが主要燃料輸出を停止する動きに出たことが価格上昇を支えた」と述べた。

ロシアのノバク副首相は25日、今年末まで軽油輸出を部分的に禁止し、現行のガソリン輸出禁止を延長すると明らかにした。

無人機攻撃による石油精製能力の低下を受け、ロシアは原油生産量を削減せざるを得ない状況にも近づいている。

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