このうち、ホワイトの「ROG Xbox Ally」は省電力と快適性を重視した設計。AMD Ryzen Z2 Aプロセッサ、16GBのLPDDR5X-6400 RAM、512GBのSSDを搭載する。

 一方、ブラックの「ROG Xbox Ally X」は大作ゲーム(いわゆるAAA級タイトル)を想定したハイエンド仕様となる。AMD Ryzen AI Z2 Extreme、24GBのLPDDR5X-8000 RAM、1TBのSSDを搭載し、NPUは最大50TOPSに対応する。インパルストリガーも備える。

 UIはXboxとの連携を強化した。「Xboxフルスクリーンエクスペリエンス」を標準搭載し、起動直後からコンソールのようにゲームへアクセスできる。Xboxボタンの長押しでゲームや通話アプリの切り替えも可能だ。詳細な設定やランチャーの統合はArmoury Crate SEで行える。

 筐体はエルゴノミクスを重視し、グリップはXboxコントローラーの設計思想を取り入れた。冷却機構はヒートパイプとデュアルファンの最適化により、前世代比でおよそ15%のエアフロー改善をうたう。ディスプレイはタッチ対応で120Hz駆動、最大輝度は500ニット。耐久性を高めるVictusガラスとDXCコーティングを採用する。Windows Hello対応の指紋センサーも備える。

 端子は上部に集約配置。AllyはUSB 3.2 Gen2 Type-Cを2基、Ally XはUSB4 Type-CとUSB 3.2 Gen2 Type-Cを各1基搭載する。両機種ともmicroSDカードリーダーや指紋対応の電源ボタン、Hi-Res対応のオーディオ端子を装備する。

 販売はASUS公式ストアのほか、大手量販店やオンラインショップで順次始まる。周辺機器も同日発売され、本体とACアダプターを収納できるケース、7-in-1の多機能ドック、100ワット給電に対応した充電ドックなどを展開する。

 Xbox Play Anywhere対応タイトルでは、Xbox本体のセーブデータを引き継いで外出先でも続きが遊べるとしている。携帯性と据え置き機に近い操作性を両立し、Xboxエコシステムとの親和性をさらに高めたモデルと位置づけている。

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