メキシコ中銀が0.25%利下げ、景気の弱さ配慮 追加緩和検討も示唆

 9月25日、メキシコ中央銀行は会合で政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて7.5%とすることを決めた。写真は同行入り口。2024年4月、メキシコ市で撮影(2025年 ロイター/Henry Romero)

[メキシコ市 25日 ロイター] – メキシコ中央銀行は25日の会合で政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて7.5%とすることを決めた。政策委員5人中4人が賛成し、ヒース副総裁だけが金利据え置きを主張した。

2022年5月以来の低さとなった政策金利について、中銀は追加の引き下げを検討する意向を示唆した。

中銀は声明で今回の決定は「弱い経済成長」と変動が激しい各国の貿易政策を考慮に入れたと指摘。一方で今年これまで4回は50bpだった利下げ幅を25bpに縮小し、特にコア物価指数の根強い上昇への懸念もにじませた。

食品とエネルギーを除くコア物価指数は最近数カ月加速しており、24日に発表された9月前半の前年比上昇率は4.26%だった。

中銀が25日に公表した最新の年末のコア物価上昇率見通しも従来の3.7%から4.0%に引き上げられた。

ただバンコ・バセの分析責任者を務めるガブリエラ・シラー氏はX(旧ツイッター)への投稿で「フォワードガイダンスが変わっていない点が注目される。政策委員会は一段の利下げに引き続き前向きだとうかがえる」と述べた。

ゴールドマン・サックスのアルベルト・ラモス氏は顧客向けノートで、年内に25bpの利下げがあと2回実施されると予想。もっともラモス氏自身は、中銀が持続的なコア物価上昇圧力を過小評価していると主張した。

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Emily Green

Emily is the chief correspondent for Mexico and Central America. She won the inaugural Pulitzer Prize for audio reporting for her coverage of migrant kidnappings in Mexico. Emily covers the economy, trade, tariffs and macroeconomics.

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