鶴岡市は今月20日に出没したクマに対し、市街地などで猟銃が使用できる「緊急銃猟」制度による発砲を許可したことについて、より迅速に判断すべきだったとして今後、現場で対応する職員にも判断できる権限の委譲を進めていく考えを示しました。

鶴岡市では、今月20日、JR鶴岡駅近くの市街地にある住宅の庭の木の下でクマが寝ているのが見つかり、その後、市長が住民の安全確保など条件を満たしていると判断し、「緊急銃猟」制度に基づいて発砲を許可しました。

全国で初めてとみられる許可でしたがクマが目を覚まして向かってきたため警察官の命令で発砲が行われました。

今回の対応について、鶴岡市は「判断には一瞬のちゅうちょも許されず、住宅の庭でクマを発見した段階で判断すべきだった」と話し、クマが起きて向かってくる前に迅速に対応すべきだったという認識を示しました。

その上で、今後、市長だけでなく現場で活動する職員にも発砲を判断する権限委譲を進めていきたいとしています。

また、「災害時と同様にスピード感が求められる」として、警察や猟友会との連携を的確に行うため、体制の強化や研修の実施などに取り組む方針を示しています。

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