ロシア、軍事作戦継続を明言 「張り子の虎」発言を一蹴

米アラスカ州アンカレッジのエルメンドルフ・リチャードソン統合基地で開催された米露首脳会談後の共同記者会見に到着するウラジーミル・プーチン(右)とドナルド・トランプ(左、2025年8月15日撮影)。(c)Drew ANGERER/AFP

【AFP=時事】ロシア大統領府は24日、ロシア経済の弱体化を指摘し「まるで張り子の虎」としたドナルド・トランプ米大統領の主張を一蹴し、ウクライナでの軍事作戦は継続以外に選択肢がないと述べた。

この発言は、トランプ氏がウクライナはロシアから全領土を取り戻せるとした発言を受けたもの。トランプ氏は、戦争の長期化で経済が弱まっているロシアを「まるで張り子の虎」と評し、「今こそウクライナが行動する時だ」と述べていた。

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は「われわれは、ウラジーミル・プーチン大統領が定めた目標を達成し、われわれの利益を確保するために特別軍事作戦を続けている」と述べ、「これは現在と将来のための行動であり、多くの世代にわたって続く。したがって、他の選択肢はない」と強調した。

ペスコフ報道官は「紙の虎」という表現には反論したが、3年間の急成長後に経済が減速し、手ごわいインフレに直面していることは認めた。

また、米政府との関係改善に向けた取り組みについては悲観的な評価を示し、その成果は「ほぼ皆無」で、「進展は非常に鈍い」と述べた。
【翻訳編集】AFPBB News

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