米国はアルゼンチンと200億ドル(約3兆円)の通貨スワップを協議中で、同国のドル建て債を購入する用意があると、ベッセント財務長官が明らかにした。アルゼンチンのミレイ大統領にとって重要な来月の中間選挙までの「つなぎ」を提供するとベッセント氏は説明した。

  両国の首脳および当局者は23日、ニューヨークで開かれた国連総会に際して会談。ベッセント氏の発言は、この会談を受けてトランプ米大統領がミレイ氏への信任を示した格好になる。

  ベッセント氏はX(旧ツイッター)に「米財務省は現在、アルゼンチン中銀と200億ドルの通貨スワップを交渉している」と投稿し、「アルゼンチン政府と緊密に連携しつつ、過度なボラティリティーを防ぐため取り組んでいる」と続けた。

  今月の地方選でミレイ氏の与党が敗北して以来、急落が続いていたアルゼンチン市場は、米国による支援への期待から今週に入り反発。ベッセント氏のツイート後にアルゼンチン・ペソは一時2.4%上昇。最も流動性の高い部類に入る同国のドル建て債、2035年償還債は約4セント上昇し、ブエノスアイレス州議選以来の下げを解消した。

  アドキャップ・グルッポ・フィナンシエロのチーフエコノミスト、フェデリコ・フィリッピーニ氏は、米国の支援で「ミレイ氏の経済政策が引き越した流動性の問題を巡る不透明性は晴れるだろう」と指摘。「米財務省がアルゼンチン国債を直接購入する意思があるとの発表は、同国のカントリーリスクが低下する可能性を強める。これで同国政府は来年初めに国債を発行できるようになるかもしれない」との見解を示した。

  ベッセント氏はまた、24日朝に行われたFOXニュースとのインタビューで10月26日に予定されるアルゼンチンの中間選挙に言及し、米国の支援は「選挙までのつなぎ」になると説明。

  「市場がミレイ氏に対する信頼を失ったとは思わない。市場が見ているのは過去数十年、いや100年近くにわたるアルゼンチンのひどい経済失政だ」と語った。

原題:Bessent Says US, Argentina Discussing $20 Billion Swap Line (2)(抜粋)

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