ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.09.24 09:34
李在明(イ・ジェミョン)大統領が23日午後(現地時間)、米ニューヨーク国連本部で就任後初めての基調演説を終えた。事実上、李大統領の多国間外交舞台デビューとなったこの日の演説では3度の拍手があった。
最初の拍手は12・3非常戒厳の克服と韓国の国際舞台復帰を宣言した時だった。濃紺のスーツに太極旗(韓国の国旗)バッジをつけて演壇に立った李大統領は「民主主義と平和が危機に直面したが、大韓民国はそのたびに不屈の底力で立ち上がった」とし「親衛クーデターも民主主義と平和を念願する大韓国民の強烈な意志を挫くことはできなかった」と述べた。
続いて作家・韓江(ハン・ガン)氏の小説『少年が来る』に出てくる「あなたが私を明るい方へ、光が差す方へ、花が咲いている方へ導いていくよう願ってます」という文章を引用し、「ノーベル文学賞受賞者の韓江氏の言葉のように、大韓民国は民主主義に向かう旅程を共にするすべての人々に『光の里程標』となる」と話した。
李大統領が「私は今日、世界平和と人類共栄の未来を議論する国連総会で、世界市民の灯となる新しい大韓民国が国際社会に完全に復帰したことを堂々と宣言する」と述べると、総会場に座っていた約190カ国の首脳・関係者らは一斉に拍手した。これに対し李大統領は「感謝します」と謝意を表した。
2度目の拍手は韓半島(朝鮮半島)平和構想を明らかにする過程であった。李大統領は「民主大韓民国は平和共存、共同成長の韓半島に向けた新たな旅程を始める」とし「その第一歩は南北間の崩れた信頼を回復し、相互尊重の姿勢に転換すること」と述べた。続いて「大韓民国政府は相手の体制を尊重し、いかなる形態の吸収統一も追求せず、一切の敵対行為をする意向がないということを改めて明確にする」と話すと、出席者はまた拍手を送った。
この日、会議場では北朝鮮側の関係者も李大統領の演説に耳を傾けた。大統領室の関係者は「演説中、1、2人の北側の関係者が座って傾聴していた」と伝えた。
李大統領はこの日午後12時49分から1時9分まで基調演説を行った。196カ国のうち7番目で、ヨルダンのアブドゥッラー2世国王の次に演壇に上がった。李大統領は演説で「大韓民国」に33回、「平和」に25回、「民主主義」に12回言及した。
李大統領は20分間の演説の最後に「『平和共存と共同成長』という韓半島の新しい時代に向かって、『共にするより良い未来(Better Together)』の道に向かって、わが大韓民国が先頭で大胆に進む」と強調した。3度目の拍手が続く中、李大統領は議長席に向かって頭を下げた後、演壇を下りた。
WACOCA: People, Life, Style.