連発で良型のアユが竿をしならせた
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 絶好調だった鳥取県の各河川。今シーズンの日野川へは、中流から上流域主体の釣行だったが「下流でも数と型がそろい始めた」との情報を受けて釣行。大山の麓に位置する変化に富んだ伯耆町・岸本地区の友釣り専用区。小型のアユがびっしりと泳ぐチャラ瀬から平瀬を広く探り51匹と満足いく釣果。終盤とは思えぬ魚影の濃さに、後ろ髪をひかれながら日野川を後にした。 (スポニチAPC、鮎匠会・横山 芳和)

 日野川の名手・大柄雅彦さんから連絡を受けて、伯耆町役場前の専用区に案内してもらった。現地に着くとすでに地元の釣友も竿を並べて釣っていた。

 水況は、最近の不安定な天候による雨の影響で20センチほどの増水で薄濁り。水温は24度。釣り場は、瀬落ちから連なる広い平瀬だが、流心は流れも速くて水深もある変化に富んだ好ポイントだ。

 まずはナイロン糸0・25号をセットして左岸の岸に立ち、水深が20センチほどのチャラ瀬を上流へ向けて泳がせた。2メートルほど泳がせると、目印がツゥーと飛び去る見事なアタリ。

 場所を荒らさないように、バレないように素早く引き抜くと、17センチの真っ黄色できれいなアユがタモに飛んできた。すぐさま、野アユにチェンジして同じ筋を泳がせていくと、8連発で入れ掛かってくれた。型が小さくなったところで、流心に向けてポイントを変え広く泳がせてゆく。

 瀬肩に沈む大石の近くを泳がせていると、オトリアユがスゥーと逃げたように感じられたため、引き戻して糸を張り気味にして止めていると目印が上流に吹き飛ぶアタリ。竿を立てて、バラさないように針を食い込ませるタメを利かせながら引き抜くと、この日最大23センチの真っ黄色な美アユがタモに飛んできた。この周辺でも入れ掛かりが続いた。その後も右岸側の好ポイントでは、連発で良型が竿をしならせてくれた。

 場所ムラはあるが色艶の良い石を狙い、見切りを早めにして広く探って15~23センチを51匹の釣果。大柄さんたちも同サイズを同数程度掛けて、満面の笑みで納竿した。アユシーズンも終盤を迎えつつあるが、今後も奥深い友釣りを気の合う釣友たちと楽しみたい。

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