ブラジルのルラ大統領、熱帯林保護基金への10億ドル投資発表

 9月23日、ブラジルのルラ大統領は、米ニューヨークで開催された国連総会で、危機に瀕している熱帯林の保護を支援するためブラジルが提案した基金「トロピカル・フォレスツ・フォーエバー・ファシリティー(TFFF)」へ10億ドルを投資すると発表した。写真は国連本部で撮影(2025年 ロイター/AL DRAGO)

[ブラジリア 23日 ロイター] – ブラジルのルラ大統領は23日、米ニューヨークで開催された国連総会で、危機に瀕している熱帯林の保護を支援するためブラジルが提案した基金「トロピカル・フォレスツ・フォーエバー・ファシリティー(TFFF)」へ10億ドルを投資すると発表した。

この発表によりブラジルはTFFFへの拠出を約束した最初の国となり、ブラジル政府が11月に北部パラ州の州都ベレンで主催する国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)における主要な成果になる可能性がある。

ルラ氏は「ブラジルが模範を示す。TFFFがCOP30で稼働できるよう、出席するすべてのパートナーに同等の積極的な拠出を呼びかける」と述べた。

関係者はロイターに対し、この発表は先進国と発展途上国の双方から拠出を引き出す狙いがあると説明。双方は気候政策の資金調達を巡り対立してきた。

総会出席者の一部は、TFFFは途上国を気候関連の資金を巡る議論の主導者に据えたと指摘、革新的な新興・途上国「グローバルサウス」主導の取り組みとして評価した。

関係者によると、ブラジルに続いて中国、英国、フランス、ドイツ、シンガポール、アラブ首長国連邦なども初期段階の支援の意向を示しているという。

政策立案者はTFFFについて、政府部門と民間部門からの拠出金合わせて1250億ドル規模の基金になると想定している。寄付された財産のように管理し、熱帯林の残存量に応じて各国に年間給付金を支払う仕組み。

目標達成には政府部門と主要慈善団体が最初の250億ドルを拠出する必要がある。概算見積もりによれば、その後、民間からさらに1000億ドルの投資を呼び込める見通しだ。

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