トランプ米大統領(写真右)は9月23日、財政難にあるアルゼンチンに対して「私たちはアルゼンチンを支援する」と表明した。左はアルゼンチンのミレイ大統領。ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Al Drago)
[国連 23日 ロイター] – トランプ米大統領は23日、財政難にあるアルゼンチンに対して「私たちはアルゼンチンを支援する」と表明した。ただ、世界銀行がアルゼンチンに対して官民で最大計40億ドルを追加投資すると発表したことを受け、金融面での救済は必要ないとの見解を示した。国連総会に合わせてアルゼンチンのミレイ大統領と米ニューヨークで会談後、共同記者会見で語った。
ベセント財務長官は22日、アルゼンチンの金融市場を安定化させるために2195億ドルの為替安定化基金を活用したアルゼンチンペソやドル建てアルゼンチン国債の購入や、通貨スワップ協定(スワップライン)の導入など「あらゆる選択肢が検討されている」と表明していた。
トランプ氏は「ベセント氏はアルゼンチンが再び偉大になるために必要となる質の良い債務や、他のあらゆるものを得られるように同国と協力している」と主張。また、ミレイ氏が「任務を完遂するため」に大統領選で再選されるように支持すると表明した。
米国のアルゼンチンへの支援の詳細について尋ねられたトランプ氏は「私たちはアルゼンチン大統領を全面的に支援し、支持している」と訴えた。
ベセント氏は、米国の具体的な対応はトランプ氏とミレイ氏の首脳会談後に決定すると説明していたが、23日に発表はなかった。この件についてロイターが問い合わせたものの、財務省の報道担当者は回答しなかった。
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