原爆ドーム前で、大会参加4チーム全員で記念写真撮影

 

HiFA平和祈念2025 Balcom BMW CUP 広島女子サッカーフェスタ(益財団法人 広島県サッカー協会主催、株式会社バルコム特別協賛)が9月20日(土)〜23日(祝)まで開催され、広島女子サッカーの歴史にまた新たな1ページを刻みました。

 

益財団法人 日本サッカー協会(JFA)が掲げる「重点3領域」には、サッカーの商業的価値を高め、サッカー文化の発展に寄与する「商業価値の向上」、競技面での成果を上げ、日本代表の競争力を高める「競技面の成果」とともに、女子サッカーの普及と育成を進め、日本代表の強化を目指す「女子サッカーの拡大」が記されています。

 

益財団法人 広島県サッカー協会(HiFA)では女子サッカー文化を広島に定着させる取り組みを進めるとともに「HiFA宣言〜広島から世界へ〜」に沿って、平和の大切さを平和都市広島・長崎から広く発信することを目的に2015年に「平和祈念第1回広島女子サッカーフェスタ」をスタートさせました。

 

2019年には海外チーム、U16 日本女子代表を招いての国際大会となり「HiFA平和祈念2019 Balcom BMW CUP 広島女子サッカーフェスタ」の名称に変更されました。第6回大会の今年は、U19ウズベキスタン代表、INAC神戸レオンチーナが招かれ、U18長崎県選抜、U16広島県選抜とリーグ戦を行い順位を競いました。

 

大会結果(会場はいずれもホットスタッフフィールド広島)

9月20日
INAC神戸レオンチーナ 1−0 U16広島県選抜
U18長崎県選抜 3−3 U19ウズベキスタン代表

9月21日
INAC神戸レオンチーナ 6−0 U19ウズベキスタン代表
U16広島県選抜 8−0 U18長崎県選抜

9月23日
U19ウズベキスタン代表 3−2 U16広島県選抜
INAC神戸レオンチーナ 7−1 U18長崎県選抜

順位
①INAC神戸レオンチーナ
②U19ウズベキスタン代表
③U16広島県選抜
敢闘賞 U18長崎県選抜

 

HiFA平和祈念 Balcom BMW CUP 広島女子サッカーフェスタは昨年まではBalcom BMW PEACE MATCH(U-15)などともに8月に集中開催されていました。しかし暑熱対策もあって今年から9月開催に変更されました。

 

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一方で、平和記念公園を訪ねる「平和学習」は被爆80年の今年、さらに充実したプログラムが用意されました。

 

試合のなかった22日午前中、4チームの選手、関係者は原爆慰霊碑に献花したあと、原爆資料館を見学。そのあと原爆の子の像、原爆ドー、爆心地の島病院を訪ねました。

 

一行は全行程を終えると、ランチを兼ねたレセプション会場、広島パルコそば、アクセビル4階のアルヴォラアダ シュラスカリアへ移動、そこでもチーム名、自身の名前を記入した折り鶴を折るなど平和への活動を通して広島を学び、チームや国籍の境界を越えた交流を深めました。

 

益財団法人 広島県サッカー協会 宗政潤一郎会長のレせプションあいさつ

ウズベキスタン代表のみなさん、INAC神戸レオンチーナのみなさん、長崎県選抜のみなさん、ようこそ広島へ!広島はどうですか?(会場から拍手と「Thank you!」のリアクション)

この大会は今年が6回目です。女子サッカーの強化・普及を目指し、松井広島市長と、ぜひやろうじゃないか!というこで始めました。平和祈念も兼ねての開催ということで広島県、長崎県のチームは固定して、海外と国内の強豪合計4チームで、ということになりました。また大会運営においてはここにおられる山坂哲郎会長にご協力をいただいております。

私もここまで4試合を見させていただきましたが、みなさん一生懸命プレーされていて、いい試合の連続で、これから我々も女子サッカーに力を入れていかないといけないという思いを強くしました。

現在、日本全体で女子サッカー経験者は10パーセントいません。5、6パーセントです。これからどんどん普及させないといけません。ぜひ、みなさんの力でこの大会を契機に女子サッカーを広めてもらいたい、強くしてもらいたいと思っています。

またきょう参加していただいた平和学習は、この大会の中でも大きなウエイトを占めています。競技するだけに止まらず、被爆県広島で平和についても考えていただきたい、長崎にも来ていただいていますので、みんなで平和について考えていこう、というのが主旨です。きょう学ばれたことも含めて平和に関しても友達の輪をどんどん広げていってください。また、来年以降、機会があればぜひ広島を訪ねてみてください。

 

 

続いて株式会社バルコム 代表取締役会長 山坂哲雄さんのあいさつ

INACのみなさん、長崎のみなさん、そしてウズベキスタンのみなさん、ようこそ広島においでいただきました。ぜひとも楽しんで試合をして、交流を深めていただきたいと思います。

そしてサッカー、スポーツを通じて地域に平和を発信していただきたいと思います。

さらに、将来はみなさんが日本代表、ウズベキスタン代表になって、オリンピック、ワールドカップでまた対戦されることを願っています。

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