イランと英仏独、制裁復活回避へ瀬戸際の協議 合意は困難か

 イランと英仏独の欧州3カ国は、イランに対する国連制裁復活の回避に向けて瀬戸際の協議を行っている。複数のイラン高官や西側外交筋が22日、ロイターに明らかにした。写真はイランのアラグチ外相。レバノンのベイルートで6月撮影(2025年 ロイター/Mohamed Azakir)

[国連 22日 ロイター] – イランと英仏独の欧州3カ国は、イランに対する国連制裁復活の回避に向けて瀬戸際の協議を行っている。複数のイラン高官や西側外交筋が22日、ロイターに明らかにした。

関係筋によると、イランと英仏独の外相は23日、国連総会に合わせて会談する。

欧州3カ国は8月28日、イランが2015年核合意に違反しているとして国連制裁の復活に向けた手続きを開始し、30日間の検討期間に入った。

イラン高官は「イランは今朝から国連で欧州3カ国や欧州連合(EU)の関係者、グロッシ国際原子力機関(IAEA)事務局長に接触している。さまざまな案が提示され、議論されている」とし、イラン外相が23日に欧州3カ国外相およびEUのカラス外交安全保障上級代表と会談し、協議を継続すると述べた。

欧州外交官2人も23日の会談を確認した。

ただ、別の欧州外交官はイランが今のところ欧州3カ国が設定した条件を満たしていないと指摘。「ボールはイラン側にある。今後数日内に『スナップバック』(制裁復活)回避に向けた具体的な措置を迅速に講じるのはイランの責任だ。さもなければ制裁は再発動される」と述べた。

さらに別の欧州外交官も、合意に達する可能性は低いと述べた。

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