公開日時 2025年09月22日 16:24更新日時 2025年09月22日 19:57

人口減少で新産業創出必要、徳島 スタートアップで地域活性

 新興企業による地域活性化をテーマにしたシンポジウム=22日午後、徳島市

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共同通信

 日本政策金融公庫と徳島新聞社は22日、徳島市でスタートアップ(新興企業)による地域活性化をテーマにしたシンポジウムを開いた。講演した後藤田正純徳島県知事は「将来的に国内の人口が減少するため市場も減る」と国内需要の減少や経済活動の停滞に危機感を示し、新産業創出の必要性を訴えた。

 シンポジウムには、起業家育成を掲げ2023年に開校した私立「神山まるごと高等専門学校」(同県神山町)の五十棲浩二校長が登壇。「課題を見つけ、解決するためのプロジェクトを考え、アントレプレナーシップ(起業家精神)を学んでもらう」と授業の狙いを語った。

 地元企業の取り組みも紹介された。配車システム開発の電脳交通(徳島市)の近藤洋祐社長は「徳島を本拠地として創業するのは難易度が高かった」と振り返った。資金調達や事業規模の拡大のため「企業に自分の夢や思いに共感してもらうことが大事だ」と強調した。

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