農業経営で優れた功績をあげた農家や団体を表彰する「日本農業賞」の山梨県代表に、韮崎市でぶどうなどの栽培を手がける農家と、南アルプス市の柿の生産者でつくる委員会が選ばれました。

ことしで55回目を迎える「日本農業賞」は、JA全中=全国農業協同組合中央会とNHKが主催するもので、22日は「個別経営」と「集団組織」の部門で、山梨県の代表を選ぶ審査会が開かれました。

その結果「個別経営の部」では、韮崎市で農業を営む岡田一彦さんと妻の恵美子さんが夫婦で選ばれました。

フレックスタイム制の導入など、作業する人たちが働きやすい環境づくりを進めながら、ぶどうやさくらんぼを継続して出荷してきた実績や、産地の維持に向けて新規就農者への支援に取り組んできたことなどが評価されたということです。

岡田一彦さんは「これまでの取り組みが認められてうれしいです」と話していました。

また、「集団組織の部」では、「南アルプス市農業協同組合果実部会柿専門委員会」が選ばれました。

柿の農家たちでつくられるこの委員会は、市内で生産が盛んな干し柿「あんぽ柿」について、定期的な技術研修などを通じて品質の統一に取り組んできたほか、機械で乾燥させる方式の導入による賞味期限の延長に加え、少量パックでの出荷など、販売促進にも力を注いできたということです。

津久井好委員長は「南アルプス市のあんぽ柿を今後も広めていきたいです」と話していました。

県代表に選ばれた2組は全国の審査会に推薦されることになっています。

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