国際通貨基金(IMF)は19日、メキシコ経済について、成長は2025年に減速を続けるものの、来年には小幅に上向くとの見通しを示した。写真は建設中のビル。2020年1月メキシコ市で撮影(2025年 ロイター/Andres Martinez Casares)
[メキシコ市 19日 ロイター] – 国際通貨基金(IMF)は19日、メキシコ経済について、成長は2025年に減速を続けるものの、来年には小幅に上向くとの見通しを示した。長期的な安定のためには財政・構造対策が必要と警告した。
見通しは貿易摩擦、インフラ格差、財政の脆弱性によって曇っていると指摘。ただ、財政安定性に対するリスクは低いと思われ、米国の需要が予想以上に強く、米国およびカナダとの貿易協定を有利に見直すことができれば改善する可能性があるとした。
24年に1.4%だった国内総生産(GDP)成長率は今年が1.0%に、26年が1.5%になると予測している。
公的債務の対GDP比は現在の政策の下、30年までに61.5%まで上昇する可能性があるという。
メキシコ政府は、来年の成長率を1.8─2.8%と予想。来年の財政赤字は4.10%へと小幅に低下すると見込んでいる。
IMFはメキシコに対し、27年までに財政赤字2.5%を目標とし、財政の信頼性を高める措置を採用するよう勧告している。
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