ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.09.22 09:37
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、韓国で李在明(イ・ジェミョン)政権が発足したが本質上変わったことは何もないとし、「われわれは政治、国防を外勢に任せた国と統一するつもりは全くない」と明らかにした。
朝鮮中央通信は22日、金委員長が前日平壌(ピョンヤン)の万寿台(マンスデ)議事堂で開かれた最高人民会議第14期第13回会議で演説を通じこのように明らかにしたと伝えた。
金委員長は「大韓民国はあらゆる分野がアメリカ化された半身不随の奇形体、植民地属国であり、徹底的に異質化した他国」としながら「水と火が融合できないように、しばしば政治と事大売国政治は合致できず、社会主義文化とヤンキー文化が調和することができないということはあまりにも明らかな道理」とした。
その上で「徹底的に異質化しただけでなく完全に相克する2つの実体の統一とは結局ひとつがなくならずには成立できないもの」とし、「断じて統一は不必要だ」と話した。
金委員長は「今回大韓民国に新たに発足した李在明政権が以前の政権との差別化に向けわれわれに対し何やら『関係改善』だ『平和』だとしながら『融和路線』を唱えているが、本質上変わったことは何もない。『吸収統一』の野望においてはむしろ反共和国政策を国是に定めた以前の悪質保守政権も色あせて見えるほど」とした。
また、李在明政権の「中断-縮小-非核化3段階の非核化論」に対しては、「われわれの武装解除を夢見た前任者の宿題帳から書き写してきたコピー版。こうした敵対国と統一を論じるというのは完全な執着と執念の表現にすぎず、そのように固執するからと現実的に変わることは何もない」と明らかにした。
一方、金委員長はこの席で、米国が非核化の目標をあきらめれば会えるとしながらトランプ米大統領と良い思い出を持っていると言及した。
金委員長は「私はまだ個人的には現米国大統領トランプに対する良い思い出を持っている。もし米国が空虚な非核化執念を引っ込めて現実を認めたことに基づいてわれわれとの真の平和共存を望むならば、われわれも米国と向かい合って立てない理由はない」と話した。
ただ彼は北朝鮮が核を放棄できない理由を説明し、非核化の意志が全くない点を強調した。金委員長は「核を放棄させ武装解除させた後に米国がどんなことをするのかに対しては世界がすでによく知っている。われわれは絶対に核を下ろさないだろう」とした。
続けて「制裁解除に執着しライバル国とその何かを対等交換をするような交渉などはなく、今後も永遠にないだろう」と話した。その上で「米国をはじめとした西側覇権勢力がまだ核を保有している朝鮮民主主義人民共和国に戦略的敗北を抱かせて勝つことができるという妄想から抜け出すことができないならば、制裁や力の示威でわれわれを圧迫し折ることができると考えるならば誤算」と付け加えた。
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