公開日時 2025年09月21日 05:00更新日時 2025年09月22日 11:00
半世紀にわたり長崎ゆかりの歌を集めた宮川さん=長崎市四杖町、長崎歌謡館
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琉球新報朝刊
長崎にちなんだレコードやCD、楽譜などを展示する長崎歌謡館。昭和初期以降の資料約1万点が並び、壁にはレコードジャケットのコピーがずらり。館内には懐メロが流れ、往時の雰囲気を漂わせる。
今年1月にオープン。展示品のほとんどは「長崎の歌博士」として知られる民謡・歌謡史研究家の宮川密義さん(91)が、半世紀にわたって収集した。宮川さんによると、世に出た長崎ゆかりの歌は2千曲以上。長崎特有の歴史や名所、名物が歌われ、原爆や平和に関するものは150曲に上る。入手困難となったものも含めSPやLP、EP盤、CD約1800枚を保管している。
1948(昭和23)年の大ヒット曲「長崎のザボン売り」や長崎市出身のシンガー・ソングライターさだまさしさんらによるユニット、グレープの「精霊流し」、昨年放送のテレビドラマ「海に眠るダイヤモンド」で歌われた「端島音頭」―。昭和の長崎ブームを彩った作品の数々を前に、宮川さんは「聞いて、見て、直接手に取って楽しんでほしい」と話している。
(長崎新聞・橋本真依)
(随時掲載)
【メモ】
長崎市四杖町2671の1、レジャー施設「あぐりの丘」正面ゲート横にある。午前10時~午後4時開館。無料。あぐりの丘(電話)095(801)3232。
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