欧州の主要空港、21日も運航の混乱続く サイバー攻撃の影響

欧州の一部主要空港は19日に自動チェックインのシステムがサイバー攻撃を受けて障害が発生した影響で運航が乱れ、21日も影響が続く中で正常化に向けた取り組みが続いた。写真は3月22日、英ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Isabel Infantes)

[ブリュッセル/ベルリン 21日 ロイター] – 欧州の一部主要空港は19日に自動チェックインのシステムがサイバー攻撃を受けて障害が発生した影響で運航が乱れ、21日も影響が続く中で正常化に向けた取り組みが続いた。問題が続いているブリュッセルの空港当局は航空各社に対し、22日に同空港を出発する便の半分を欠航とするよう要請した。

サイバー攻撃を受けたのは世界各地の空港にチェックインや搭乗手続きのシステムを提供するコリンズ・エアロスペースのシステム。このシステムの障害によってロンドンのヒースロー空港やベルリン、ブリュッセルの空港で混乱が生じた。

これらの空港では20日、旅客の手続きのため長い列ができたほか、搭乗予定の便が欠航になったり、出発が遅れたりした。空港当局と運航データによると、ベルリンとヒースローでは21日には混乱がかなり解消されたが、運航の遅れと欠航は続いている。

ブリュッセル空港の広報は、コリンズ・エアロスペースがシステムを全面復旧させるのに必要なソフトウエアの更新を完了していないため、22日も航空会社に一部便の欠航を要請することになったと説明した。

ブリュッセル空港では21日に同空港を出発する予定だった257便のうち50便が欠航になった。20日は234便中25便の運航が取りやめになった。

コリンズ・エアロスペースの親会社であるRTX(RTX.N), opens new tabは20日、問題を可及的速やかに解消する作業を進めていると説明。混乱はチェックイン手続きを人手で実施することにより、影響が和らぐ可能性があると言及した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.