シグネチャーモデル「メキシコ 66」をプレイバックオニツカタイガー スニーカー

2002年にデビューした「メキシコ 66」

オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)を生み出した鬼塚商会は1949年に兵庫県で設立されたが、合併を機に1977年からブランドは休止していた。やがて2002年に再始動したが、同じタイミングでデビューしたのが「メキシコ 66」だった。その背景には脈々と続く歴史がある。始まりは1960年に誕生したアスリート向けトレーニングシューズ「リンバーアップ」。そして翌年に出た改良版こそが「メキシコ 66」の原型になったのだ。そこには今と同じつま先の切り替えや、かかとをX字にクロスする補強パーツ、ギザギザの仕様、足を靴擦れから守るタブが見て取れる。こうしたディテールが重なりあうことで、一見シンプルなデザインに奥行きをもたらしている。

1961年発売の「リンバーアップ 改良品」

1961年発売の「リンバーアップ 改良品」

ブランドを象徴するオニツカタイガーストライプは1966年に初登場した。1968年のメキシコシティーオリンピックに向けて、「リンバー」として再びアップデートしたモデルで初採用されたものだ。「メキシコ 66」という名前は辿ってきた変遷、ひいてはブランドの進化をそのまま象徴している。丸みを帯びながら横長に広がるラインは、シルエットをより流麗なものへと導く。

日本が舞台のあの映画でアイコン化『キル・ビル Vol.1』

『キル・ビル Vol.1』(2003)

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