国連安全保障理事会は22日、ロシア戦闘機によるバルト3国エストニアの領空侵犯について協議するため、同国の要請で緊急会合を開く。
エストニア外務省の21日の声明によれば、国連加盟国としての34年間で同国が国連安保理の緊急会合を要請するのは、今回が初めて。同国外務省は、ロシアの行動を「欧州と北大西洋条約機構(NATO)の決意を試すより大掛かりな作戦の一環」と位置付けた。
ツアフクナ外相によると、19日に武装したロシア戦闘機3機が12分間にわたりエストニア領空に侵入し、領土の一体性と国連憲章の原則を侵害した。
「ロシアの行動は安保理常任理事国が負う責任を逸脱している。常任理事国の行動だからこそ、この場で対処することが極めて重要だ」と外相は訴えた。緊急会合はニューヨーク時間の22日午前10時(日本時間同午後11時)から開催される。
ロシアによるエストニア領空への侵入は今年4回目で、NATO加盟国の領空侵犯は、ポーランドとルーマニアに続き今月だけで3回目という。
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原題:UN Security Council Meets Monday on Estonian Airspace Violation(抜粋)
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