トランプ米大統領は20日、アフガニスタンがバグラム空軍基地(写真)の管理権を米国に返還しない場合、「悪いことが起こる」と自身の交流サイト(SNS)に投稿した。奪還のために軍を派遣する可能性を否定しなかった。2021年7月撮影(2025年 ロイター/Mohammad Ismail)
[ワシントン 20日 ロイター] – トランプ米大統領は20日、アフガニスタンがバグラム空軍基地の管理権を米国に返還しない場合、「悪いことが起こる」と自身の交流サイト(SNS)に投稿した。奪還のために軍を派遣する可能性を否定しなかった。
「もしアフガニスタンがバグラム空軍基地を建設した米国に返還しなければ、悪いことが起こるだろう」と投稿した。
トランプ氏は18日、バグラム基地を「取り戻したい」と述べた。19日にはこの件についてアフガニスタンのタリバン暫定政権と話をしていると記者団に語った。 もっと見る
20日、ホワイトハウスで、基地を取り戻すために米軍を派遣するか尋ねられたトランプ氏は、「それについては話さない」と直接回答を控えた。
その上で「現在、アフガニスタンと話し合っている。そして、もし彼らがそれをしないなら、私が何をするつもりなのか、あなた方は知ることになるだろう」と述べた。
バグラム空軍基地は、2001年9月11日の米同時多発テロを実行したイスラム過激組織アルカイダの掃討作戦の拠点となり、21年の米軍全面撤退まで20年間にわたり使用された。
タリバン暫定政権側は、取引に応じるつもりはないと述べている。専門家は、仮にタリバンがトランプ氏の要求に応じたとしても、広大な同基地は警備や運用維持には膨大な人手が必要となると専門家は指摘する。アフガニスタン国内の武装組織の脅威にさらされるほか、6月にカタールの米軍基地を攻撃したイランのミサイルの射程にも入る。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
WACOCA: People, Life, Style.