公開日時 2025年09月20日 05:00更新日時 2025年09月20日 13:15
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前森 智香子
20~26日は動物愛護週間。7月に施行された県動物愛護管理条例により、犬・猫合わせて10匹以上を飼育する場合の届け出が義務化されたことを巡り、県内での多頭飼育の届け出は18日時点で25件あることが分かった。いずれも沖縄本島からで、宮古・八重山管内の届け出はない。担当者は過去の事案などから本島以外でも「該当例はあると推察している」とし、周知が行き届いていないとの見方を示した。
条例では、10匹以上の多頭飼育をする場合、30日以内に県へ届け出をするよう定めており、違反すると5万円以下の過料が科せられる。届け出先は沖縄本島・周辺離島が県動物愛護管理センター、宮古島市・多良間村が宮古保健所、石垣市、竹富町、与那国町が八重山保健所。郵送などのほか、電子申請もできる。担当者は、届け出は多頭飼育崩壊防止の目的があるとし「該当する方は早めに届け出てほしい」と呼びかけた。
県自然保護課によると、県内の犬・猫の殺処分数は1996年度が最も多く、2万4257匹だった。近年は大幅に減り、2024年度は病気や交通事故などで収容中に死んだケースも含め224匹だった。24年度に収容された1198匹のうち、336匹が飼い主に返還されており、同課は「逃げ出したりはぐれたりしないよう、適正に飼育してほしい」と訴えている。
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