23日 パネル展やメッセージ受付も

 和歌山城公園動物園で飼育され、昨年7月に推定31歳で死亡したメスのツキノワグマ、ベニーのはく製が完成。9月23日㊋午前9時半〜、和歌山城ホール4階大会議室で行われる「ベニーちゃん感謝祭」で公開される。

 ベニーは同園3代目のクマで、1994年に京都市動物園から譲り受けた。大きな体とゆったりとした動きが人気を集め、2015年には選挙で園長に就任。「お城の動物園の顔」としてPRに貢献してきた。死亡時には献花台が置かれ、1カ月で花束100本、手紙80通が手向けられた。

    たくさんの人に愛されたクマのベニー

 和歌山市と市民団体わかやまフレンZOOガイド(川島寛昭代表)は、「かけがえのない存在だったベニーの生きていた証を残そう」と、はく製を作ることを検討。今年1月からクラウドファンディングで寄付を募り、全国から153万円が集まった。

 はく製を見学できるのは当日のみ。お披露目式のほか、プロフィールや生前の様子を伝えるパネル展示、メッセージコーナーなどを設ける。はく製は後日、海南市船尾の県立自然博物館へ寄贈する。川島さんは「ベニーちゃんが帰ってきます。ぜひ会いに来てください」と呼びかけている。  

 午後5時まで。誰でも参加できる。無料。事務局(090・6729・8978)。

(ニュース和歌山/2025年9月20日更新)

WACOCA: People, Life, Style.