福岡市で19日、おもちゃの商談会が開かれました。クリスマス商戦に向け、サンタクロースも気になるおもちゃのトレンドなどを探ってきました。

■平山翼記者
「会場に入ると、右も左もおもちゃだらけです。とてもわくわくします。」

福岡市博多区で開かれた商談会の会場には、68の国内メーカーのおもちゃおよそ1万点が並びました。

泡を膨らませるおもちゃには。

■平山記者
「煙が入っています。不思議!」

2026年、イタリアで冬のオリンピックが開かれますが、こちらはその冬のオリンピックで人気の競技「カーリング」を部屋の中で楽しめるおもちゃです。

日本玩具協会によりますと、2024年度の国内の玩具市場は1兆992億円で、2023年度に続いて2年連続で1兆円を超えました。少子化が進む一方で、市場が2020年度から拡大し続けている理由があります。

■カワダ 福岡支店・松本智子さん
「子どもだけではなく大人も、おもちゃに大変興味を持って手に取っていただいています。その影響もあり、市場が伸びているのではと考えています。」

キーワードの1つは「キダルト拡大」です。キダルトとは「キッズとアダルトを組み合わせた造語」で、子ども心を持った大人という意味です。

■エポック社・音納和典さん
「昔(シルバニアファミリーで)遊んでいた子どもが大人になって、シルバニアに戻ってきています。」

神秘的な世界観やかわいさが大人の女性に人気で、写真をSNSにアップして楽しむ人が増えているということです。

2023年度と比べて最も伸び率が高かったのが、ロボットなどの「ハイテク系トレンドトイ」です。机の上を自動で掃除するロボットは。

■平山記者
「おっと!落ちません。」

パーツの一つ一つを自分で組み立てていくことができます。

■イーケイジャパン・南津寛俊さん
「いまの子どもたちは生まれた時からスマホやタブレットなど便利なものに囲まれて育っています。その中身はブラックボックスで、どんな仕組みで動いているのか理解せずに育っていることも多いのですが、組み立てキットでどんな仕組みで動くのか理解できるようになるので、将来のエンジニアを目指してほしい思いで開発しています。」

社会のニーズに合わせて進化を続けるおもちゃ。サンタクロースでなくてもその進化に注目です。

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