ドイツの景気見通しに対する投資家の信頼感は、9月に予想外の改善を示した。欧州最大の経済大国の同国が長引く低迷から脱却しつつあるとの見方を後押しする結果となった。
ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が16日発表した9月の期待指数は37.3と、前月の34.7から上昇した。ブルームバーグがまとめた予想では25への低下が見込まれていた。 現況指数は市場予想通り、前月から悪化した。
9月のドイツZEW調査:景況感指数(表)
ZEWのバンバッハ所長は声明で、「金融市場の専門家は慎重ながらも楽観的であり、ZEW指数は安定しているが、経済状況は悪化した」と述べたうえで、「米国の関税政策やドイツの『改革の秋』に関する不確実性が続く中、依然として相当なリスクが存在する」と慎重な見方を示した。
ZEWによれば、特に輸出主導産業とりわけ自動車部門や化学・製薬産業、金属セクターにおける見通しが改善した。
原題:German Investor Mood Unexpectedly Brightens on Export Hopes
(抜粋)
— 取材協力 Kristian Siedenburg, Joel Rinneby and Harumi Ichikura
WACOCA: People, Life, Style.