9月18日、フィンランドのハッカネン国防相は、米国が北大西洋条約機構(NATO)東端部での軍事的な関与縮小を計画している一方で、フィンランドとの二国間では軍事協力の深化に取り組んでいるとの認識を示した。写真は、ヘルシンキのヘルネサーリ港に停泊する米ミサイル駆逐艦ベインブリッジ。18日撮影(2025年 ロイター/Anne Kauranen)
[ヘルシンキ 18日 ロイター] – フィンランドのハッカネン国防相は18日、米国が北大西洋条約機構(NATO)東端部での軍事的な関与縮小を計画している一方で、フィンランドとの二国間では軍事協力の深化に取り組んでいるとの認識を示した。
バルト海で来週実施されるNATOの合同軍事演習に参加するためヘルシンキに寄港した米ミサイル駆逐艦ベインブリッジに乗り込んだハッカネン氏は、ロイターに対して「われわれは米国がフィンランドとの協力を深める態勢にあることを大変喜んでいる」と語った。
ハッカネン氏は、米国がフィンランドとの二国間協定から手を引く兆しは全くないと強調。「われわれの側としても装備品、訓練、作戦計画、防衛協力協定実施に至る全ての分野で二国間の協力が非常に力強く、深く進んでいる」と訴えた。
これに先立ちエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国は、米議会に対して「バルト安全保障イニシアチブ」と呼ばれる地域の防衛能力向上への取り組みを国防総省の予算削減対象から外すように要望した。
2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、23年NATOに加盟したフィンランドは米国と防衛協力協定を結んだ。その一環で、米軍はフィンランド国内の軍事施設や拠点を自由に利用できる。
フィンランドのストウブ大統領はトランプ米大統領と親密な関係にあり、今年3月にはフロリダ州にあるトランプ氏の別荘を訪問している。トランプ氏は当時、フィンランドとの関係強化を楽しみにしていると発言していた。
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