カナダパビリオンのジュリアナさん【写真:Hint-Pot編集部】
2025年大阪・関西万博の会期も残すところ1か月を切りました。連日多くの来場者で賑わう万博会場では、各パビリオンで働く外国人スタッフたちが訪問者を迎えています。「再生(Regeneration)」をテーマに、専用タブレットを用いたAR技術でカナダの壮大な自然と先進的な都市を没入体験できるカナダパビリオン。そこで働くジュリアナさんは、過去に何度か来日していますが、改めて驚いていることがあるといいます。いったい、なんなのでしょうか。
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「金沢で初めて飲んだ」梅昆布茶を愛するカナダ人
カナダ・モントリオール出身のジュリアナさんは、大の日本好き。コロナ禍の前は東京でホストファミリーと一緒に暮らし、2年前には金沢大学に留学。日本の歴史や政治を学びました。日本の着物や布にも興味があり、「とても美しくて大好き」と日本のテキスタイルを絶賛しています。
日本食も大好きで、麦茶や納豆など多くの外国人が苦手とするものもお気に入り。なかでも一番好きなのは梅昆布茶だそう。
「金沢で初めて飲んで、すごい好きだと思った!」
日本特有の味わいを理解し、楽しんでいる様子のジュリアナさん。過去に何度も来日している日本通ですが、日本を訪れる度に改めて驚くことがあるといいます。
「日本は食べ物やレストランがとても安い。カナダのレストランはチップも入ってくるから……。たとえばマクドナルドだと、日本ではセットで食べても1000円くらいだけど、同じものを食べてもカナダでは2000円はする」
イギリスの経済専門誌「エコノミスト」が2025年1月に発表した世界の「ビッグマック指数」によると、カナダは11位で、ビッグマック単品で約840円。一方の日本は44位で480円と、その差は2倍近くに広がっています。近年、日本でも物価上昇を懸念する声が聞かれますが、それでも海外との差は歴然としています。
日本での生活のなかで価格差に驚きつつも、食文化や暮らしを心から楽しんでいるジュリアナさん。まもなく万博は閉幕を迎えますが、日本との縁はこれからも長く続いていくと良いですね。
(Hint-Pot編集部)
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