8月のチリCPIは前年比+4%、目標上限に鈍化 緩和継続の観測

 チリ国家統計局(INE)が8日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年比4%上昇し、前月の4.3%から伸びが鈍化した。写真はチリのサンチアゴの市場。2020年4月、サンチアゴで撮影(2025年 ロイター/Ivan Alvarado)

[サンティアゴ 8日 ロイター] – チリ国家統計局(INE)が8日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年比4%上昇し、前月の4.3%から伸びが鈍化した。中央銀行の目標レンジ(2─4%)の上限となったことで、今年も金融緩和政策が継続されるとの見方が強まった。

前月比では横ばいで、ロイター調査によるエコノミスト予想の0.2%上昇を下回った。

サンタンデールのアナリストらはノートで、「今週の金融政策決定会合では政策金利を据え置くと予想しているものの、インフレは鈍化傾向が続いており、第4・四半期に追加利下げを行う余地が見られる」と述べた。

中銀は7月、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて4.75%とし、今後の金融政策運営についてマクロ経済情勢とインフレ目標水準への収束に及ぼす影響次第だと説明した。

トレーダーは、中銀が9月に政策金利を据え置くものの、年内に4.25%まで引き下げると予想している。

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