エディオンピースウイング広島 写真:Getty Images
サンフレッチェ広島のホームスタジアムであるエディオンピースウイング広島(広島サッカースタジアム)は、開業1年目の時点で収入が8億円を突破したことが明らかになったが、一部の広島関係者は浦和レッズのホームである埼玉スタジアムを取り巻く現状に苦言を呈している模様。浦和が同スタジアムの指定管理者から外れたことで話題になっている。
広島市は、エディオンピースウイング広島の2024年度実績をまとめた資料を公表。これによると、同スタジアムの利用者数実績は122万5,879人であり、目標利用者数の110 万人を上回る結果になったという。
また、指定管理料等の収支状況については、収入が8億 7,834万7,000円と、計画額(7億4,088 万1,000円)を上回っており、指定管理料は5,200万円。利用料金は6億7,122 万5,000円と、こちらに関しても計画額(5億4,067万9,000円)をクリアしている。
すでに巨額の収益を計上しているエディオンピースウイング広島には、県外から議員をはじめ様々な行政関係者が視察に訪れており、2025年8月には埼玉県議会議員の高木功介氏と諸井真英氏が訪問。広島関係者らと会談したというが、このうち諸井氏はXでこう綴っていた。
「チーム関係者、市の担当と話している中で、埼スタは浦和レッズを指定管理者から追い出した、と伝えると一様に『理解できない』『埼玉県は何考えてるんだ』という反応。重きを置くところ、目線が違う運営を行なっていると結果は変わってくるということ。多くの関係者からは非常識と見られていることは間違いない」
埼玉スタジアムの指定管理者に『公益財団法人埼玉県公園緑地協会』を指名した県の審査を巡っては、『現代ビジネス』が3月20日、審査の過程で一部の県議会議員が介入した可能性を報道。諸井議員は「これは不正な指定管理者選定であることは明らかだが、不正に関与した人間は説明責任が求められると思うが」と追及している。
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