ドイツ銀行のイェームス・フォン・モルトケ最高財務責任者(CFO)によると、同行は7-9月(第3四半期)の債券・為替(FIC)トレーディング収入がアナリスト予想を上回る見通しだ。
モルトケ氏は、バンク・オブ・アメリカ(BofA)がロンドンで開催した投資家会合で、「FIC部門の業績は少なくとも1桁台後半の伸びが見込まれ、コンセンサス予想をやや上回る見通しだ」と述べた。
債券トレーディングはドイツ銀にとって最大の収益源の一つ。米通商政策の変化を背景とする市場のボラティリティーは、同行だけでなく他の大手投資銀行にも有利に働いている。ただし、こうした不確実性は、M&A(合併・買収)助言業務の回復を遅らせており、低金利により融資収益の見通しも不透明になっている。
モルトケ氏は、上期のM&Aや株式・債券の発行に関する助言業務は想定以上の「厳しい」展開だったが、「下期には回復を見込んでいる」と述べた。
原題:Deutsche Bank Sees Higher-Than-Expected Bond Trading Revenue
(抜粋)
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