2022年8月、東京と奄美大島の二拠点生活をスタートしたタレントのIMALUさん。コロナ禍でリモートワークが進み、サラリーマンであっても勤務地に縛られずに住みたい場所に住むことが夢ではなくなってきた昨今。実際に都会から拠点を移したIMALUさんの離島ライフを、ご本人に綴っていただきます。
(以下、IMALUさんによる寄稿です。毎月1回更新予定)
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方言、グルメ、お酒……奄美大島と沖縄の違いとは?
東京にいると、仕事先の人によく「今、沖縄いるんだっけ?」と聞かれます。私個人の統計上ですが、奄美大島を沖縄だと思っている人は大体8割以上。私自身も奄美に行くまでは正直どこにあるか分からなかったし、しょうがないことだと思っています。なんなら、まだみんなにバレてない楽園だと思っているので、個人的にはこのぐらいの知名度の方が嬉しいのです。
奄美の海とバルー。(写真/著者提供)
奄美はざっくり言うと鹿児島と沖縄の間に位置するので、沖縄に近いっちゃ近い。なので文化や食べ物も似ていると思われるのですが、意外と違うんです。方言も「なんくるないさ〜」なんて言わないし、イントネーションも違います。島の一部のお爺ちゃんお婆ちゃんは、島口(しまぐち)(=島の方言)が強すぎて何を言っているか分からないことも多々あり。これは外から来た私だからではなく、地元の子でも「自分のばあちゃん何言ってるかさっぱり分からん!」と言ってる子もいます(笑)。
奄美の方言で最初に驚いたことは、私が何か話すたびに「はげ〜」という言葉を返された時。最初は何かの聞き間違いかと思ったのですが、喋ってくうちにこれは相槌の言葉なんだと分かりました。後から島の人に聞いてみると「へ〜」や「あら〜」みたいな感じで使うんだそうで、島のおじちゃんやおばちゃん同士の立ち話でもよく聞くフレーズです。
奄美料理の鶏飯。(写真/著者提供)
奄美料理で言うと、鶏の出汁をご飯と楽しむ鶏飯や、豚肉と野菜を煮た豚骨野菜、パパイヤの漬物など……見た目は地味なものが多いですが、クセがあまりない分、老若男女食べやすい味が多いと思います。お酒でいうと「泡盛飲むの?」とよく聞かれますが、奄美と言えば泡盛ではなく「黒糖焼酎」。奄美群島だけに製造が認められている焼酎なので、黒糖焼酎と呼ばれるお酒は全部奄美群島で作られたものなのです。これも全部島に来てから知ったこと。
奄美のことを知らない人が多い分、「奄美ってどんなことができるの?」という質問もよく受けます。簡単に言えば「大自然で遊べる」。他の言い方だと「超超超のんびりできる」といったところでしょうか……。島に来て約3年。想像していた以上に沢山友人が遊びに来てくれて、旅のコーディネーター力を試されてきました。
そこで今回は意外と今まで書いてなかった!? 初めて奄美に来る人たちにオススメする“奄美アクティビティ”をご紹介したいなと思います。
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