中国の王毅外相は17日、韓国の趙顕外相と北京で会談し、戦略的パートナーシップを深化させることで一致した。韓国の李在明政権発足後初めての対面会談となった。

  趙氏は北朝鮮を対話の場に戻すため、中国側の協力を要請。李政権は北朝鮮や中国との関係を改善させる方針だが、北朝鮮は緊張緩和に向けた韓国側の働きかけに応じていない。

  中国外務省によると、王外相は共に保護貿易主義に反対し、国際的な自由貿易体制を守るよう呼びかけた。また、協力を深めるとともに、「敏感な問題を適切に扱う」必要性を強調した。

  一方、趙外相は慶州で秋に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議前の訪韓を王氏に招請。王外相は近く韓国で趙氏と再び会談することを楽しみにしていると応じた。

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  米移民当局による異例の摘発で米韓関係に緊張が走る中、今回の会談が行われた。米ジョージア州で建設中の現代自動車とLGエナジーソリューションのバッテリー工場での強制捜査は、7月の関税合意に不透明感をもたらしている。この合意はいまだ文書化されていない。

  一方、中国の習近平国家主席は今月、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記とロシアのプーチン大統領を北京に招き、大規模な軍事パレードを開催した。合わせて開かれた約6年ぶりとなる首脳会談の場で、習主席は金総書記に対し、関係を強化する考えを示した。

原題:Top Envoys of China, South Korea Agree to Boost Strategic Ties(抜粋)

— 取材協力 Belinda Cao and Jing Li

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