地元の有志らが中心となって「まちの未来」について語り合う「熊野円卓会議」が、このほど、那智勝浦町で開催されました。
「熊野円卓会議」は、地域住民に熊野地域の未来について考えてもらおうと地元有志らで作る「くまのビジョン」が、この日、那智勝浦町体育文化会館で開催したもので、およそ100人が参加しました。
会議は二部構成で行われ、一部では地元の高校生と大学生が、那智勝浦町の関係人口創出に向けた政策提言を行ったほか、全国でおよそ20年ぶりに新設された徳島県神山町の高等専門学校「神山まるごと高専」発起人でアドバイザーを務める大南信也さんが、「高等教育機関を地域につくる道のり」と題して講演しました。
続く第2部では、「地域活性化のために私たちは何が出来るのか」をテーマに、パネルディスカッションが行われ、地元町長や観光関係者らが、現在、熊野地方で上がっている大学の設立構想についてそれぞれの立場からコメントする場面も見られました。
「熊野円卓会議」は今回が最終回で、くまのビジョンの上野潤さんは「地域の課題を一人一人がわが事として捉え、出来ることから始めていくという姿勢が求められています。この会議でその意識を高めることが出来たのではないか」と話していました。
テレビ和歌山
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