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WRC第11戦ラリーチリ(グラベル)、WRC2部門はオリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー2)が優勝。これで、シーズン3戦を残した時点でタイトルを確定させた。

現在23歳のソルベルグは、2番手のニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)に30.2秒のリードを築いて、最終日に設定された4SSに臨んだ。その4本でもさらにリードを広げ、最終的に40.4秒差で部門を制し、最大ポイントを獲得。この結果、タイトル争いではソルベルグに届く者がいなくなった。

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皮肉にも、昨年はこのチリでパンクに見舞われたことで、最終的に3ポイント届かずタイトルを逃したソルベルグ。しかし、GRヤリス・ラリー2にスイッチして臨んだ今年は、圧倒的な強さを披露し、WRC2規定で認められる7戦(うちベスト6戦のポイントを計上)の参戦で5勝をマークした。まずは、母国スウェーデンを勝利して滑り出すと、ポルトガル、アクロポリス、パラグアイ、そしてチリでタイトルを決めた。

「信じられないよ!」とソルベルグは思い切り喜びを表した。
「この気持ちをなんと言えばいいのか、天にも昇る気持ちという感じ。ものすごくホッとした。昨年はチリで不運に見舞われ、勝てるラリーを逃した。今年はチームとトヨタが、素晴らしいマシンを用意してくれたので、最高のシーズンになった。本当に、本当にハッピーだよ」

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このチリでは、序盤からソルベルグに流れが向き、金曜日にはタイトルの可能性を残していたヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が強打によるオイル漏れ、ガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)がエンジントラブルで相次いでリタイア。可能性を残すのはグリアジンのみとなった。

一方、グリアジンは2位に終わったが、WRC2チャレンジャーではタイトルの可能性を残しており、このチリでは部門最大ポイントを獲得した。3位にはヤン・ソランス(GRヤリス・ラリー2)が入った。

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4位争いは最後までドラマが続き、最終日は地元チリのホルヘ・マルチネス(ファビアRSラリー2)が、パラグアイのファブリツィオ・ザルディバール(ファビアRSラリー2)から猛プッシュを受けた。最終的に、マルチネスが1.5秒差を残して4位フィニッシュを果たした。

WRCチリ WRC2部門最終結果
1 O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー2) 3:04:00.7
2 N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +40.4
3 J.ソランス(トヨタGRヤリス・ラリー2) +1:47.8
4 J.マルティネス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +4:09.0
5 F.ザルディバール(シュコダ・ファビアRSラリー2) +4:10.5
6 K.カエタノビッチ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +8:36.5
7 G.ロセロー(シトロエンC3ラリー2) +8:51.6
8 M.スクニチオ(シュコダ・ファビア・ラリー2Evo) +12:49.6

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