バウハウスのデザイン思想を学ぶ

家具を通じてバウハウスのデザイン思想を現代に継承するブランド・TECTA(テクタ)の企画展「TECTA MIT KYOTO -バウハウスとテクタの名作家具展-」が、アクタス京都店で2025年9月13日(土)から11月30日(日)まで開催中。TECTAが作り続けるバウハウスのオリジナル家具13点と、その思想を現代の解釈でデザインした同ブランドのオリジナル家具が一堂に集い、体感できる企画展となっている。

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ドイツの芸術学校・バウハウスは1919年の創立からわずか14年間で閉校したものの、現在の建築・工業デザインの礎を築きいまなお影響を与えている。初代校長を務めたヴァルター・グロピウスや、バウハウス最後の校長となったミース・ファン・デル・ローエ、バウハウスで学びマイスターとして教授にもなったマルセル・ブロイヤーらの遺したチェアなど、TECTAは1972年のブランド創立以来バウハウスを代表する名作家具を復刻してきた。本展ではその歩みを知ることができる。

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TECTA MIT KYOTO会場風景

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TECTA MIT KYOTO会場風景

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TECTA MIT KYOTO会場風景

また、TECTA創業者と20世紀の偉大な建築家でデザイナーのジャン・プルーヴェとの協業の歩みも垣間見ることができる。

TECTAがつくるバウハウスのマスターピースTECTA F51 ARM CHAIR | DESIGN / Walter Gropius 1920

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バウハウス初代校長を務めたヴァルター・グロピウスが自身の執務室用にデザインした片持ち構造のアームが特徴のアームチェア。

TECTA D42 ARM CHAIR | DESIGN / Ludwig Mies van der Rohe 1927

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モダニズムを代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエがデザインしたカンティレバーチェアの傑作。

TECTA D4 CHAIR | DESIGN / Marcel Breuer 1927

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マルセル・ブロイヤーが、画家ワシリー・カンディンスキーのためにデザインしたワシリーチェアに、折りたたみ機能を追加した進化モデル。

ジャン・プルーヴェとTECTAの交流

旧東ドイツの出身であるTECTA社の創業者、アクセル・ブロッホイザーがバウハウスのデザインに魅了され西ドイツに亡命し同社を1972年に設立後、フランスの奇才デザイナー、ジャン・プルーヴェによるスケッチをもとに具現化したイージーチェア。本展ではそのスケッチとのちに製品化した実物「D80」が展示される。

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ジャン・プルーヴェによるイージチェアのスケッチ

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スケッチから製品化した<TECTA D80チェア>

「TECTA MIT KYOTO -バウハウスとテクタの名作家具展-」開催概要

会期2025年9月13日(土)~ 11月30日(日)時間11:00~19:00会場アクタス京都店URLhttps://tinyurl.com/mu8vknjp

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